レンジャー教育では助教教官は徹底的にレンジャー学生を追い込みます。
それは睡眠を奪い、水分を奪い、食事を奪い、時間を奪い、理不尽を与えます。
そうするとどんな人だってストレスを感じてしまいます。
レンジャー教育から途中で帰ってきた学生の中には精神的にやんでしまい、うつ病になる人も中にはいます。
内部でどのような激しいことをしているかというのははっきりとわからないですが、いつも夜遅くまで反省させられているのを聞きます。
反省とはなんらかの罰として腕立て伏せや腹筋などの体力練成を学生に与えることです。
助教が居室に入ってきて勝手に躓いたと言いながら、おまえたちのせいだ、腕立てふせ100回やれなどという理不尽を与えます。
綺麗に整頓しているロッカーも助教が荒らしていきます。
自衛隊なので、常にロッカーは綺麗にして置かなければなりません。
このロッカーを荒らしていく行為を自衛隊では台風と呼びます。
私の教育隊時代の班長はレンジャー隊員でした。
そのレンジャー隊員の班長が起こった時にした台風は壮絶なものでした。
ベッドを分解でするという手の込んだもの。それは恐ろしかったです。