陸上自衛隊の指揮命令系統のトップに位置するのは、陸上幕僚長のいる陸上自衛隊幕僚監部です。しかし、ここには実践のための機能はないため、実際の任務では各地の方面総監部が中心的な役割を担うことになります。
陸上自衛隊では、日本を適な大きさで区切って、地域を担当する防衛部隊を置いています。この区域のことを方面と呼び全国には北部、東北、中部、西部と5つの方面隊があります。方面総監部は、それぞれの地域の作戦を指揮する地域防衛の要ともいえる存在です。
トップの方面総監の階級は陸将で、陸上幕僚長に次ぐ地位の高さです。陸上自衛隊ではもともと各方面に3~4個の師団が置かれていましたが、スリム化が進み、師団+旅団になってきています。
しかし改編は短期間でできるものではなく、時代の変化がそれを追い越すケースもあります。例えば師団から規模が縮小された第12旅団、第13旅団がそうです。どちらも長い日本海の海岸線の警備を担当しています。本来は師団の規模であって欲しい部隊です。
第10師団も同じような問題を抱えています。中央に山脈があり、南に中京地区、北に能登半島というように警備担当区の地勢が複雑なのです。
また、5つの大ブロックをさらに細分化することで、14の地域で陸上防衛が行われています。冷戦期は北部重視の考え方が主流でしたが、いまはそうではなくなっています。
私が書いている自衛隊レンジャーに関するブログをここで紹介しておきます。
これから自衛隊に入りたいという方には何か参考になるものがあるかもしれません。
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