レンジャーは正直胸にバッチを着けているだけで全隊員から尊敬の眼差しを受けます。
その輝く胸のバッチは私達からしたら到底届かない者。
レンジャー志願者にとっては絶対に手にしたい憧れのものです。
レンジャーというだけで常にハードルが高くなってしまうものです。
どんな作業をしていてもレンジャーなんだからこれくらいとか、レンジャーは違うねといわれるので、常にレンジャーの看板を持っているということです。
何か失態を起こしてしまうとその名に泥を塗るということになってしまうのです。
それくらい部隊内では特別視してみられていますし、私自身もそのように見ていました。
ただし、その中でもどうもレンジャーということを鼻にかけて誇りに思いすぎている隊員もいます。実際にレンジャーの話をしたり、苦労話をしなくても充分に自衛官であれば皆がその辛さ厳しさを知っているので、わざわざアピールしなくてもすごいのはわかっているよと思ってしまうのです。
残念ながら誇りを持ちすぎてしまう隊員はあまり好ましく思われていませんでした。それはおなじレンジャー隊員からもそうでした。